リサイクルペーパーの道 #003
2024年3月13日 水曜日 大安
大犯土(おおづち・土木作業や畑仕事に向かない期間)
結局このシリーズになりましたご無礼をお許しください.一点破線です.
そして今回は実質的な番外編になります.
テーマは「千代紙」です.
千代紙を作る
そもそもこのテーマを始めたきっかけの一つに,小学生のころ,カプセルトイの科学実験シリーズでたまたま入手した紙すきセットがありました.今はどこへしまったか分からないのが残念です.
その中に,発展学習の一環だったと思いますが「色紙や押し花をパルプの中に埋め込むとオリジナルのデザインにできる」とありました.
ちなみに,’千代紙’の発祥も,山内一豊の妻・千代が,節約のために和紙にはぎれを張り付けたものを作ったという説があったりします.
(この段落に関するソースですが失念してしまったので,各自確認して頂けると幸いです.確か戦国時代に関する本だったと記憶してはいますが)
ということで,この方法で特殊デザインのリサイクルペーパーを作っていきましょう.
今回混ぜ込むのは,ロッテ様で展開しております『ロッテ おりがみ部』のレモンガムの包み紙です.
詳しくはこちらもご覧ください.
といっても,まだ実験段階ということや,折り紙としてちゃんと使いたいという事情もあるので,正方形に切り出す際に捨てなければならない端の部分を,細く切り刻んだものを,みじん切りの要領でチップへ加工したものを使用しました.
写真は千切りにした所.
これを,パルプの段階の紙の素へ埋め込んでいきます.
※写真はそれぞれ別のペーパーです.
この上からさらに少々パルプ液を注いでコーティング代わりにし,普段やっている通り圧縮,乾燥させました.
完成品はこちら
※めんどくさい上に自分でも混同してしまったので,今回からナンバリングは廃止します.
その1&2 (2月29日ごろ作成)
よく見るとチップが多い面(左もしくは上の写真)と少ない面(右もしくは下の写真)があります.以下便宜上,多い面を表,少ない面を裏とします.
どちらが表でどちらが裏か分かりづらいと思うので,拡大した写真も載せます.
2枚とも上が表で下が裏です.これを正方形に切り出さなければいけないと思うと少しもったいないことをしたなと思います.
その3&おまけ (3月8日ごろ作成)
レモンガムの続きと,新聞の切れ端を埋め込んだものです.
レモンガム.思ったよりチップを用意できなかったのが誤算です.そのかわり,表も裏もしっかりチップが見えていると思います.
新聞.はっきり表裏が分かれました.写真が寄っているのは大目に見てください.うまく模様状にならなかったので,もっと細かくちぎればよかったと思います.
ちなみに,パルプの原料には穴あけパンチで出る丸い紙片が含まれているのですが,それのうまくほぐしきれなかった部分が見受けられました.これが見た目を悪くしてしまっていると思います.
作ってみて
まず,パルプとチップの比率がうまく調整できませんでした.もっと全体的に色がつくと思ったのですが,想像より白の比率が多い完成品になりました.
次に,パンチ片の使い勝手が意外とよろしくないことが判明しました.これまで同様に単語帳にする場合は見た目の悪さはあまり使い勝手に影響しなかったのですが,今回のように千代紙を作る場合はより完全にパルプ状に分解されたものを使うことをおすすめしたいです.
次回の更新は3月25日 月曜日を予定しています.
そして,本当にようやくですが,紙すきのやり方をペライチにまとめるめどが立ちましたので,次のリサイクルペーパーシリーズを投稿するまでに完成させようと思います.
期待しないでほしいですが,心待ちにしていただけると幸いです.
2024年3月25日 追記
- メイン画像を変更しました.